何度も読んだ本だけど、読むたびに新しい発見があり、The Hardware Hackerの仕事をしている間にまた読んでみた。
何度も読んだ本だけど、読むたびに新しい発見があり、The Hardware Hackerの仕事をしている間にまた読んでみた。
CODE VERSION 2.0
*サイバー法といえばレッシグと言わしめた『CODE』原書刊行から7年、
wikiを出発点とした...*www.amazon.co.jp{.markup–anchor
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人の行動を縛るには4つのやり方がある。
1.法律
2.アーキテクチャ
3.市場
4.規範
規制は社会を良くすることも悪くすることもある。法律による規制は、完全な施行ができないことが社会発展のための自由も生んできた。たとえば本の教室内コピーなどだ。
でも、ソフトウェアで制御できるデジタルな世界なら完全に施行できる。これまで現実の曖昧さに頼っていた規制を、ソフトウェアで実行するには、未来へ向けた自由度や例外などを含めて、あらかじめ考えないといけない。
本書のこうした問題提起は、特に中国のインターネットについて考えるときによりリアリティを増す。モバイルインターネットが主体で、SIMを買うときに身分証が必要であり、インターネットプラスの名の下、よりインターネットの上に実社会の何でも載せようとしている中国は、今すごく「インターネットのリアル化」が進んでる国で、僕が知る限り他の国の先を行っている。
■自由=リバティ、フリーダム
同時に、大きくて多様な中国は、法律上NGでも適用があいまいなことで様々なビジネスを生んできた。
たとえば、北京よりも広東省は夜逃げがしやすい(破産した人のトレーサビリティがあんまりちゃんとしてない)ことによってリスタートする起業家を生んでいる。
治安と共産党政権への挑戦については厳しすぎるぐらい厳しいけど、たとえば個人情報の保護やドローンどこで飛ばして良いかについてはどういう法律が適用されてるのかよくわからず、よく事故が起きてるけど電気モーター付き(アシストではない)自転車は今も免許不要のままだ。そうした法適用のいい加減さが活力の一因となっているのは間違いない。
和僑 農民、やくざ、風俗嬢。中国の夕闇に住む日本人 (角川文庫)
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そうした中国の統治に関するめちゃめちゃな厳しさと日常生活やビジネスに関するユルさは、中国の市民の生活について多くレポーティングしている安田峰俊さんが自由を「リバティとフリーダム」と分ける書き方で表現している。中国にリバティは少ないがフリーダムが多い。
■中国サイバー空間の法によらない規制
高口康太さんのこの本には、中国のネット規制が、法というより政府が介入した市場原理、つまり「国がムリヤリ、ネットで政府批判することをソロバンにあわなくする」やりかたで規制してきたことが活写されている。
中国版のサイバー空間の自由と、その自由が失われてきた様子のドキュメンタリーだ。
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中国専門家ではない僕の粗っぽい理解では、そもそも中国の法が国の最上位にいるか(法治国家かどうか)がけっこう怪しいと思っている。
その意味で、Code2.0とこれらの本を一緒に読むのは面白い。
■サイバー空間、コモンズ、中国
テクノロジー至上主義的な人(僕もそうだ)が、深圳のドローンやセグウェイが気軽に使えて、多少いい加減で危険な製品でも造れる/買える/使える状態を褒める話はよく聴く。
同時に、様々な人が中国政府の統治に対して懸念を抱いているのもよく聴く。
もちろん自由と社会の安定は、どちらも大事なものだ。しっかり考えることも、ある程度あいまいな部分を残すことも、状況を見て柔軟に適用することも大事だ。
レッシグのCode2.0は、サイバー空間が社会から見て無視できなくなった2000年代に、西欧の社会とサイバー空間がどうあるべきかを考えた本だ。インターネットがめちゃめちゃ普及した世界として、今の中国を考えるためにもとてもいいヒントになる考えが含まれている。
By TAKASU Masakazu/高須正和{.p-author .h-card} on August 25, 2018.
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